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幼い自分に名前を付ける

幼い頃のイメージは、夕暮れに庭でひとりで泣いているイメージです。
紅い夕陽が、あたりを染めて、庭の色が変わる時、家に帰る時間が、嫌だったのを思い出します。
家の近くの神社で、ひとりでしていた遊び。
蟻を殺す遊び。
自分よりも弱い蟻。小さな蟻。
行列から一匹捕まえて、殺す。
また一匹殺す。
繰り返す遊び。
ひとり。
夢中で殺した。



この痛み。この恐怖。この背徳的な行為。
殺してしまったら、取り返しがつかないんだ、と、何度も思った。
石で潰したり、足をもいだり、頭を切ったりした。

これを強烈に記憶しているのは、多分自分でも、残酷な嫌な遊びという意識があったのだと思っている。
でも、やめられなくて、その日は日が暮れるまで、蟻を殺していた。

帰り道、私の事をお母さんが嫌いなのは、私はこんな嫌な子だからなんだと、妙に納得した。






今でも、心の中にうずくまる女の子。
かわいそうに、ひとりぼっち。誰も頼る人はいない。
ひとり。
幼稚園でも、なんだか、みんなと馴染まない。




その子をちーちゃんと名付けて、呼んでみる。
こっちおいで。



下を向いて、泣きたいのだが、泣けないちーちゃん。
大丈夫だよ、泣いて。
五十を過ぎた自分が、ちーちゃんを抱きしめる。
遊ぼうか?
良い子だね。
あなたは、可愛くて良い子なの。
あったかいところに行こう。
抱っこしてあげる。
一緒に美味しいご飯を食べようね。




犬を飼いたいんだね、大きな犬を飼おう。
セントバーナードがいい。
猫ちゃんも。
そして、馬に乗ろう。
お馬さんは、優しいよ。
ちーちゃんの欲しいものは何?

そして、抱っこしてあげる。
そして、いつも笑いかけてあげる。
どんな時も味方だよ。
そばにいてあげるよ。





ありのままでいいんだよ、ありのままのちーちゃんを、
私は大好きでいてあげる。



そういう想像をして、自分を可愛がってあげましょう。
幼い頃の自分を育て直すのです。
泣いていたら、抱きしめてあげましょう。




もう、何年もそうしていますが、
私の心の中のちーちゃんは、いつもうつむいて、涙をためています。
必ず夕方。
夜は、叱られる時間なので、ちーちゃんは、いません。
朝も、叱られる時間。
学校では、演技をしているちーちゃん。しっかり者の、優等生です。




夕暮れの隙間の時間。寂しい時間。それが、本当の私。



いくら可愛がっても、
ちーちゃんは、まだ、笑う事は、ありません。



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ダリア

Author:ダリア
可愛くない私を、嫌々育てた母。仕事第一の父。そして溺愛された弟。病んでいく私。
ネグレクト、被虐待児のいく末です。

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