2019/01/05
白いバス
目の前を一本の線が見える。その線に沿ってバスが通っている。
私たちは、バス停で、そのバスを待っている。
主人、息子、友人の顔も見える。
あ、バスが来たよ。
白いバス。
運転手は、虹色の服を着て、光の様に座っている。
そして、あなたはそこ、あなたはここへ、と、席を指定している。
私がバスに乗り込もうとした、瞬間、虹色運転手は目を大きく見開いて、
私を覗き込み、
早口でこう言った
『あなたは、乗れません』
…。
出発です。
私は、
ひとり、
残される。
皆は、何も言わずに、前を向いて座っている。
あ、あ、主人、
息子…。
私は、別の道だと言う。
バスは、光の中へ出発した。
闘病中によく見た、夢だ。
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