2018/12/26
脂汗のおしゃべり
数年前に弟に、全てを話したことがある。家に来てもらって、ゆっくり二人で話した。
私たちの生い立ちのこと、
私の心の病のこと、
親の介護のこと、
そして、お金のこと。
一度は、きちんと話をしておかないといけないことだと思った。
絶対に、黙っていて欲しいと、言ったのだが…。
親にしゃべれば、弟は、親の介護をひとりで担うことになるだろう。
もう話すことはしっかりと話した。
だから、このことはもう黙っていよう。二度と話さないつもりだ。
沈黙は金。
そんなに私が嫌ならば、
関わらないでほしい。
私は、実家ではホッとできない。
ヘトヘトになって道化を演じ続ける私。
くたびれて、精神安定剤を飲みながら脂汗を流しながら
その場をつくろうように、話をする。
笑わせる。
話を大袈裟に盛って、笑わせる。
恐怖の中で喋りつづける。
そしてうざったがれる。
その夜は眠れない。睡眠薬を一錠。さらに精神安定剤を一錠、二錠。
恐ろしいのだ。
『友達がいないのよ。いつもひとりで、話し相手がいないのよ。』
と、イヤミを言われる。
迷惑そうな実家の皆さま。
私は「この家の不機嫌」が、沈黙が耐えられないのだ。
恐ろしいのだ。
本当は、黙っていたい。話すことなんてない。
私が黙っていたら、皆、しれっとした顔で、私を見る。
ある種のいじめだ。
「この雰囲気をどうしてくれるんだ」と、
無言のうちに責められる様な気がする。
みんな、怒ってない?大丈夫??
私は、皆が怒らないならば、私は、なんでもする。
不機嫌にならなければ、なんだってする。
幼い頃からそんな風に生きてきた。
そんな昔のことを、言い訳にして、と、思うだろう。
もう何十年も前のこと、そんなことをいまだに言っているのは、
甘えている。
自分が弱いだけじゃないか。人のせいにするな。
と、思うだろう。
虐待を受けたことのない人は、そう思うだろう。
幼い頃から自分を自分で育てて、惨めに心や身体の傷を自分でのみこみながら、全て手探りで、生きてきました。心の底の恐怖をどうすることできずに生きてきました。
こんな人生を、必死て生きてきました。
ただひとり、笑顔でいてくれる弟のパートナーと、私の息子、ありがとう。
スポンサーサイト
コメント
私は、皆が怒らないならば、私は、なんでもする。不機嫌にならなければ、なんだってする。」→無意識にやってました。今気付きました。洗脳が根深くて、まともが分からなくて、やっと気付きました。
弟さんと話せて羨ましい。私は兄からも虐待受けてたので、話は出来ません。
たった一人でいいから、味方が欲しかったなあ。無理だけど。
2019/02/07 16:51 by URL 編集
Re: 脂汗のおしゃべり
なんて事でしょうと、涙が出ます。
自分は何も悪くない!って名無し様、思ってください。
何にも悪くないですよ!!
2019/02/07 17:59 by Dahlia URL 編集