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最初の精神科受診:2

最初の精神科受診:2

実家は、懐かしい雰囲気だった。
不機嫌。わけのわからない無視。

ため息。

喧嘩。

そして、私たちは…たったの一週間で、そこを出た。

何か小さなトラブルで、二年半の私の空き家の管理のお礼にと渡した二十万円を父に

「叩き返してやる」

と言われたのだ。

このトラブルというのは、息子がトイレの電気を消さなかったとか、朝、遅くまで寝ていたとかそういう些細な事だった。

父のこの一言は、きつかった。
とても辛かった、これは本当に...

いつもの無視、不機嫌。

黙って食べる砂のような夕食。朝は、自分のペースで起きないといけない母。
時差もあり、きついのだ。ほぼ反対の時差。
そんなことは、全く考えてなどいない。

一日中の無視。あぁ、忘れていた、ここのうちはこういう家だった。
迂闊だった。忘れていた…。

我慢できずに、泣きながら
お鍋も布団も、何も無いこの自分のうちに逃げる様に、帰ってきた。
2年半ぶりの自分の家。
電気もガスも通っていない。
でも、こんな実家にはいられない。もう限界だった。
置いてあったキャンプ用品での生活。
ホウロウの食器や鍋。ランタンの灯り。

息子は楽しそう。
夜は水のシャワーを浴びて、絵本を読んで、
寝袋で寝た。



私にとって
実家は...
実家というところは
「この世で一番厳しいところ」なんだと思った。

異国よりも大変なところ。
そんな家だった。



でも、次の日からは、近所への挨拶、電気やガスなどの手続き、引越し荷物の到着、片付け
またまたおそろしく忙しい毎日が始まった。

休んではいられない。息子はまだ三歳。少しもじっとしてはいない。
そういえば、子供の友達も一人もいない。
また一からの振り出しだ。アメリカには公園の友人もいたが、
ここでは、またひとりぼっちだ。
また、降り出し。


けれど、ただ、自分一人で黙々とがんばっていた。




でも...数日たったある日突然
私は、何もできなくなってしまった。

わけも無く悲しくて
悲しくて

出社する主人にすがって
「一人にしないで」
と泣きくずれた。

私は限界を超えていた。


病院へ行くと、鬱の診断だった。


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コメント

「実家というところは「この世で一番厳しいところ」なんだと思った。」同じです。でも、今実家です。
「一人にしないで」、そう言ってしがみつける優しい旦那様が欲しい。DVで離婚したので無理ですけど(笑)

No title

この時は、辛かったです。
でも、ここで、私は、この親たちはオカシイと
思たのです。
でも、ここから、20年…。
やっと立ち直りかけています。

私は、感謝しなければいけません。

そして名無しさんにも、きっと、心から信頼できる方が現れます。
その日のために、立ち直りましょう。

Re: Re: No title

> > この時は、辛かったです。
> > でも、ここで、私は、この親たちはオカシイと
> > 思たのです。
> > でも、ここから、20年…。
> > やっと立ち直りかけています。
> >
> > 私は、感謝しなければいけません。

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プロフィール

ダリア

Author:ダリア
可愛くない私を、嫌々育てた母。仕事第一の父。そして溺愛された弟。病んでいく私。
ネグレクト、被虐待児のいく末です。

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