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最初の精神科受診:1

最初の精神科受診:1

もう20年前の話。
息子を産んですぐに、主人が、
アメリカのボストンへ行くことが決まった。
会社から言い渡されたことだ。
あぁ、また試練だ…。運命を恨んだ。
寝耳に水の、たったひとりの異国の子育て。
2年半の滞在だった。

アメリカでの生活。
なんで、私が、またこんな苦労ばかりなんだろと、途方にくれたが、
周りは違った。

「羨ましいわー、私も行ってみたいわー。」
このひどい対人恐怖症が英語が喋れないのに、乳飲み子を抱えて…???

「前からの希望だったんでしょ?」
とんでもない。アメリカという国に興味も何も全くない。

「子供はバイリンガルね!」
っていうか、私はどうすんのよ!?

「あなたって本当にラッキーね」
という人もいて、心の底から驚いた。

皆、ひとの事はよく見えるのだなぁ、と、思った。
隣の芝生はものすごく真っ青に見えるのだろう…。
学生時代から英語はからっきしダメ。

絶望…。


出国の時に成田まで送りに来てくれた、友人にしがみついて泣いた。
不安でいっぱい。ひとりぼっちだ。
駐在員などではないので、周りに会社の人などいない。
主人は、渡米した翌日からいない。

その時の苦労は、ここでは書きませんが…。



そして、なんとか、無事2年半過ごして、ようやく異国の生活も軌道に乗った頃、
アメリカから帰国することが、決まった。


再び生活はものすごい勢いで流れて行った。

3歳の息子をひとりで、みながらの帰国の荷造りは壮絶を極めた作業だった。(笑)

全てのものに値段を付けてリストを作る。
菜箸、パンツ一枚にまで...そしてそれを集計する。
電卓で集計する。

それは保険をかけるためなのだけれど、気の遠くなる様な大変な作業。

部屋を一つ使って、到着まで一ヶ月かかる船便、一週間で着く航空便、手荷物の貴重品、帰りに寄るカナダ旅行の荷造り。と、分けながらの作業。


本当に気が遠くなる様な作業だった。胃に穴があきそうだった。
しかもダンボールに入れるとヤンチャ盛りの息子が来てそばから出してしまう。

全てのものを処分する大変さ。クルマ、銀行の解約、マンションの解約、航空券の手配、帰りの旅行のホテルの手続き…果てしなく仕事はある。

そして、私たちの後にマンションを借りる希望者が、お構いなしに見学に来る
「日はどちらから差しますか?」
「冬は寒いですか?」
予告もなく訪問する。これには閉口した。

疲れ切って、ヘロヘロで
やっとのことで、帰国。

日本に戻ると、入国審査の男性が、
「お帰りなさい、2年半ぶりの日本ですね」
と声をかけてくださった。
異国へ住む緊張が柔らかく溶けていった。


布団もお鍋も何もまだ届かないので、しばらく実家で暮らさせてもらう事になった。
私は疲れていた。ゆっくりしたかった。
心底疲れていた。休みたかった。

「悪いけど、何にも作ったりしないから、大変だから、ご飯は外で食べて来て。」
帰国当日の夕食は、高速道路のサービスエリアでうどんでも食べて来いと母は言った。

大荷物で、疲れ切って帰国。
サービスエリアのおうどんは、涙が出るほど美味しかった。

続く…
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ダリア

Author:ダリア
可愛くない私を、嫌々育てた母。仕事第一の父。そして溺愛された弟。病んでいく私。
ネグレクト、被虐待児のいく末です。

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