2018/08/04
仕方なく育てたという母
あんたはね拾ってきた子なの
だから少しも可愛いくはないの
あの橋のところで泣いてたのを
拾って仕方なく育てたの
可愛くないのよ
えっ?本当に…?
二人の姉弟は息をのむ
決まって夕暮れに
こんな話を始めるヒトよ
本当だよ
困ったもんだね
どっか行っちゃいな
下を向く姉
エッ?僕は?
弟が必死でたずねる
お前はかわいいママの子だよ
あぁ~
よかった
私はベッドへ行ってしゃくりあげて
泣く
悪魔のような猫なで声が耳元で
囁く
「嘘だよ…。」
嘘でも本当でも
そんな事は関係ない
悲しい夕方
ヘミングウェイは
一人が好きだったとか
世界中をさまよっていた
幼い頃の母親の仕打ちから解放されたのは晩年だという
母のいた恐ろしい家庭で
18年生きた
「結婚したばかりの頃お父さんが嫌だったのよ。夫婦仲の悪い時の子は、可愛くないっていうものらしいよ。」
「たったひとりで泣きながら子育てをした。誰も手伝ってくれなかった。」
「何故か二人いるとどっちかが憎らしくてしょうがなくなるもんなのよ。」
「毎日、イライラしてしょうがなかった。」
「小さい子は本当にヤダ。」
こんな風によく言っていた
今でも思い出す
記憶の奥底に眠っている感情
ヒトというのは
恐ろしいと
学んだ
母も愛情の持てない子供を育てるのは
さぞかし骨が折れただろうに
母はいう
「あなたは私が動けなくなったら
私を虐待するでしょう…。
絶対すると思う…。」
悲しい人生よ
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コメント
1つ違うのは、私の母はギした事を全く認めていない事。ブログの主様のお母様は虐待した事を自覚して、老後虐待し返される事を少しは恐怖に感じている。虐待した事を認めただけまだましかなと感じました。私の母と父と兄はしらばっくれて、全て私のせいにして、絶対に認めない。最悪だ。
2019/02/07 12:26 by URL 編集
No title
かわいそうに…。
でも毒母は、「可愛がってやった」「あなたの思い違い」と言う時もあります。どこまでも保身に走っています。でも心の底では、知っているはずです。
名無しさんのお母様も、心の底では、分かっています。でも、認めたくないので、認めないだけです。どこまでも姑息な手段を使う人間のクズですから。
2019/02/10 19:58 by Dahlia URL 編集