2020/05/12
喧嘩をしている
父が、唇が痛いと言い、食事が取れないそうだ。母は、思うようにいかない介護にイライラし、なんと父の悪口を私に電話で言いはじめた。母は、何故、最期の時間をこんな風に哀しい気持ちで過ごさせているのか。
『まって、今、お父さんトイレに立ったから、聞いているのよ、この電話。黙って。』
と、さも私が悪口を言っているかのような口ぶり…。私が母の味方であるかのような自作自演の演出。
信じられない。
この思いやりのなさ、人間としての卑劣さには、驚くばかり。ここまでとは思わなかった。
夕方に父の携帯に電話をする。
『お父さん、私の家に来ない?』
父は少し考えて、
「いや、ここでいい…。俺は大丈夫だ。心配するな。」
と言った。
迷惑をかけたくないと思ったのだろう。
『痛いところはない?』
『大丈夫。平気だよ。』
明るく振る舞う父。
庭に出たら泣けて泣けて仕方がなかった。
泣けて泣けて仕方がない。
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