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3つのきっかけ

きっかけその1


母の暴言電話。
正月に来ないか?という毒母の電話は最初からひどい切口上で、
声色まで変わっていた。
食ってかかる様な声。


その電話で、私は具合が悪くなった。
怒られる謂われは全くない。
数日寝込んでしまった。
そして診療内科の主治医のところへ駆け込んだ。





きっかけその2



そこで言われた事。
先生、親と付き合うのはもう無理です。
離れても良いでしょうか?



今まで、本当にご苦労されて来たんですよね。
よくわかります。
頑張って来られましたね。
これからはもう、自分の為に生きられたら良いのではないでしょうか?
老人ホームに行ってもらいましょう。

でも、そこでもお母様は皆と喧嘩するでしょうね…。
大変だと思いますよ。
お母様は治りませんから。

そこでもまた問題を起こすでしょうね。
どこへ行っても…大変です。
だから、あなたは、もう離れても良いのです。


その言葉に、涙が溢れた。




きっかけその3


具合は悪く、家で一日中寝ている。
ふと、ラジオのテレフォン人生相談という番組が動画で上がっていて、
それをなんの気なしに見ていた。
娘を虐待した母の相談が出てきた。

その母親は、なんと、虐待した娘が、老境に差し掛かった自分から離れて行くのが恐ろしくオロオロしているという相談をしていた。
自分の老後…。
孤独…。
それを感じて、娘にすがりつこうともがいている。



回答者の先生はこう言った。

『これはとんでもない事です。お嬢様は一刻も早くお母様から逃げる事です。もう二度と会ってはいけません。』
『会ってはいけないんですか…。涙声』

『当たり前です!それだけのことをしたんですよね!わかっていますか?』
『ええええ~…。』


『二度と牙をむいてはいけません!』
『はぁ…涙声』


『自分の怒りや寂しさを娘さんに向けたのです。一番優しい子に虐待は向けられるんです。』
『もう会えないんですか?』

『当たり前です!!』
そのやりとりを聞いた時、ハッとした。



何度も聞いた。何度も。
離れていいんだ…。


頭ではわかっている。だが、恐怖があるのだ。


『自信を奪われ、尊厳を奪われ、それでも初老まで生きた娘さんは立派です。
その人生は輝かしい。素晴らしいですよ。』

「あなたは、頑張って生きて来られたんです。」
という主治医の言葉と重なった。


恐怖がまだある。完全に絶縁したら、どうなるのか。
恐ろしいのだ。


でも、その時は近いような気がする。
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コメント

No title

Dahliaさん。

私は、ちょっと変かもしれませんけど、ヒトラーとユダヤ人の関係を考えて自分に言い聞かせていました。
ユダヤ人はヒトラーを許さず、ヒトラーと絶縁するべき。
ヒトラーが現代おじいさんになって弱ってきたとして、たとえ子・孫世代に優しいじいさんになっていたとしても、ユダヤ人はヒトラーと付き合い続けるべきか?そんなわけない。
その例えが少し私をラクにしてくれたので、繰り返し繰り返しそれを考えていました。

初めて電話を着信拒否にしたときの罪悪感と、自分はとんでもないことをしているのではという怖れははっきり覚えています。

でも、それから月日が経って今思うのは、母にとっても、自分のことを嫌っている娘が疎遠になったのは、結果的にはよかったのかもしれないということです。
もうぼけているとはいえ、好悪の気持ちは伝わるでしょうから・・


Re: 3つのきっかけ

mayaさま

誰が考えても、正しい例です。
ヒトラーとユダヤ人…。

とても良いお話を伺いました。
ありがとうございます。
その方が、お互いに良かったとの事、
伺って、勇気が出ます。

いつかわかってくれる、わかってほしいなどというのは
幻想ですものね。

着信拒否をなさった時のお気持ち
わかります。
良いお話を聞かせてくださって、感謝です…。
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プロフィール

ダリア

Author:ダリア
可愛くない私を、嫌々育てた母。仕事第一の父。そして溺愛された弟。病んでいく私。
ネグレクト、被虐待児のいく末です。

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