2018/07/07
不機嫌なお正月
最近の話…。母は最近、モウロクし始めた。
子供の様に思ったことを口にする。
抑える理性はもはやない(笑)
昔からなかったのだけれど…。
実は母は、
数年前までは、弟と、不仲だった。
その頃は、お正月、弟家族は来ない。
仕方なく、弟家族抜きで料亭で、食事をすることになった、数年前のお正月。
両親と、私の家族。主人と息子。
もう、最初から、不機嫌丸出し。
母は弟に会いたいのだ。
他はどうだっていい(笑)
私は、通例でお正月のお出かけはどこへも着物を着ていく。
事件があったのは、帰りのことだ。
「あんた、いつも、着物、素敵で、憎ったらしい」
と、面と向かって母が私に帰り際に言ったのだ。
幼児の様に鼻にシワを寄せて。
口を歪めて。
信じられない。
ああ、これは、弟が来なかったのが気に入らなくて
私にあたっているんだなぁ、とは、
わかったが、
あまりのことに呆れ返った。
帰り際に、「憎らしい」と、はっきりと言われる。
この人はもう、壊れている、そう思った。
半分ボケているのかもしれない。
孤独な人。話す人もいないのだろう。
お茶を出すのも、大義そうにしている。演技なのはよくわかる。
現に体操教室やらには通っている。
嫌なので私はペットボトルのお茶を持っていく。
私は、母の台所仕事は、絶対に手伝わない。
なぜって、大声で叱られながら、
泣きながら手伝っていた昔を、思い出すから。
母が、お皿を出して、と言う。
どのお皿?
いや、どれでもいいから…。
じゃ、
と言って出したものが自分の思っていた物と違うと
途端に不機嫌になる人。
不機嫌は、数時間、いや数日続く。
数日無視。
「なぜこのお皿を出して」と言えないのか、わからないけれど。
なんでも察してもらって、やってもらうのが好き。
黙っていても思った通りにしてもらわないと
激昂する。
「察して」欲しいのだ。
今、老いた母がしんどそうに家事をしていても、
家の者は、誰一人として手伝わない。
意味のないこだわりがあり、
その通りにしないと、大変面倒だからだ。
大人になってみると、これにどっぷりと付き合っていたら、
心が病むのは当たり前だと、わかるのだが、
幼い頃には、わからないこと。
私は、その年からもう、お正月は
ユニクロの暖パンに、フリースで、髪をひっつめにし、
お化粧もしないで、新年の挨拶だけ実家へいく。
弟家族が来ていれば、母は機嫌が良い。
自分の息子の手前、私は、お正月だけは、きちんと挨拶に行く。
親戚というものに会わせてやりたい、それだけの気持ちだ。
所詮私なんてどうでも良いのだ。
よほどの用事がなければ、実家へは行かない。
後から、電話で、母は謝ってきた。
『わかるじゃない?ね、ここの方言だよ。〇〇の言い方よ。憎いくらい素敵って言ったはず。
全く〜、憎いくらい素敵って、言ったのに…私は、〇〇の人間だから、こういう言い方になっちゃっただけでね…』
『は?私も、〇〇の人間。〇〇の言葉くらいわかるわ。』
と、きっぱり言い返してやった。
ぐうの音も、出ない。
沈黙が受話器の向こうから流れた。
立場は逆転しているのだ。
聞き間違えるはずもない。
スポンサーサイト
コメント
2019/02/07 10:45 by URL 編集
No title
ひどい対人恐怖症でした。
怖いのです。人が。毒母と同じようにしてくると思うと…。
そうですよね。
でも、
毒母よりもひどい人はいませんでした。
2019/02/10 20:20 by Dahlia URL 編集