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時が満ちる

主人が日曜に、私の実家に電話した。
新しい車の具合が心配だったからだ。


私は、出ない。




『お母さんね、鬱病になっちゃったの…』
『〇〇病院へ通ってるの…』


毒母の言葉を遮るように主人が言った。

『寒いから、ゆっくりしてね。ゆっくり休んで。』

『お父さんは一日中ぼんやりして…。』
『ああ、寒いからね、休んで。』

自分の不調を訴える毒母。
話を遮る夫。



「Dahliaは?」
『ああ、変わらないよ。今、お風呂入ってる。』




次の日は、朝から電話が鳴りっぱなし。
毒母だ。私に話したいのだ。病気だって言いたいのだ。



自分がイラついている時には、人に怒鳴りつけるクセに、困った時には寄り添ってもらおうなんて、頭が悪すぎる。

暮れに電話で怒鳴られて、私は、抗うつ剤が2倍に増えてしまっているのでね…。
残念…。




人間は死ぬ為に生きるのだ。
どうやって死ぬか。死にざまを、しっかりとする為に生きるのだ。


死は生の集大成。



ひとりでご機嫌で死ねるのが一番。
その為に、切磋琢磨して茨の道を生き抜くのだ。
私も、心しておこう。
苦しんで生きる。それでいい。でも、死ぬ時には、笑って死のう。



間違っても、虐待をした娘に泣きごとを言うようなみっともない生き方はすまいと、心を引き締める。
「お母様はあなたにもう何もできませんよ。だって老婆ですもの。力も弱っているでしょう。」
主治医の言葉が何度も頭をめぐる。


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3つのきっかけ

きっかけその1


母の暴言電話。
正月に来ないか?という毒母の電話は最初からひどい切口上で、
声色まで変わっていた。
食ってかかる様な声。


その電話で、私は具合が悪くなった。
怒られる謂われは全くない。
数日寝込んでしまった。
そして診療内科の主治医のところへ駆け込んだ。





きっかけその2



そこで言われた事。
先生、親と付き合うのはもう無理です。
離れても良いでしょうか?



今まで、本当にご苦労されて来たんですよね。
よくわかります。
頑張って来られましたね。
これからはもう、自分の為に生きられたら良いのではないでしょうか?
老人ホームに行ってもらいましょう。

でも、そこでもお母様は皆と喧嘩するでしょうね…。
大変だと思いますよ。
お母様は治りませんから。

そこでもまた問題を起こすでしょうね。
どこへ行っても…大変です。
だから、あなたは、もう離れても良いのです。


その言葉に、涙が溢れた。




きっかけその3


具合は悪く、家で一日中寝ている。
ふと、ラジオのテレフォン人生相談という番組が動画で上がっていて、
それをなんの気なしに見ていた。
娘を虐待した母の相談が出てきた。

その母親は、なんと、虐待した娘が、老境に差し掛かった自分から離れて行くのが恐ろしくオロオロしているという相談をしていた。
自分の老後…。
孤独…。
それを感じて、娘にすがりつこうともがいている。



回答者の先生はこう言った。

『これはとんでもない事です。お嬢様は一刻も早くお母様から逃げる事です。もう二度と会ってはいけません。』
『会ってはいけないんですか…。涙声』

『当たり前です!それだけのことをしたんですよね!わかっていますか?』
『ええええ~…。』


『二度と牙をむいてはいけません!』
『はぁ…涙声』


『自分の怒りや寂しさを娘さんに向けたのです。一番優しい子に虐待は向けられるんです。』
『もう会えないんですか?』

『当たり前です!!』
そのやりとりを聞いた時、ハッとした。



何度も聞いた。何度も。
離れていいんだ…。


頭ではわかっている。だが、恐怖があるのだ。


『自信を奪われ、尊厳を奪われ、それでも初老まで生きた娘さんは立派です。
その人生は輝かしい。素晴らしいですよ。』

「あなたは、頑張って生きて来られたんです。」
という主治医の言葉と重なった。


恐怖がまだある。完全に絶縁したら、どうなるのか。
恐ろしいのだ。


でも、その時は近いような気がする。
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飛ぶ

飛ぶ




懲役太郎という前科三犯の元ヤクザのVtuberが、好きでよく動画を見ている。
『ヤクザをやめる時は指を詰めるのか?』
という質問に、
彼はこう答えた。




『飛ぶしかない』

「みなさんも、DVだとか、イジメだとか、なんだとかブラック企業だとか
人間関係のゴタゴタ、家庭内のゴタゴタから解放されるなんか簡単ですよ。
飛ぶ=逃げればいいんです。ヤクザも今は指なんか詰めません。
逃げるだけです。学校を卒業しなきゃだの、ローンがあるだの、金のことだの
家はどうするだの、こうするだのとか、関係ないですよ。
住所も電話番号も全て変えて、逃げるだけです。」

簡単。
逃げるだけです。





親の仮病に困っている。
優しくないと罵られる。
あれほど色々してやったのに、何にもしてくれないと、恨み言を言われる。
もう母は支離滅裂。





中途半端に関わって傷つくのは無理だ。
あと二十年の人生を快適に生きるにはどうしたら良いかと思ったら、
絶対に実家と関わらない方が良いに決まっている。




その懲役太郎さんはこうも言っていた。
飛ぶ時には、潮目がある。
タイミングがある。
その潮目が変わる時を見逃さない。


ここだ!と思った時に逃げるんです。






今まで、付かず離れずに、のらくらと、何ヶ月に一回か電話をして
様子を聞いたりして、なんとなくやって来たが、
それは無理なのかもしれない。疲れてしまうのだ。




べったり付き合うという事は、すなわち自分の心を殺して付き合うという事になる。人の悪口を聞き、同調したふりをし、嫌な話に付き合う。
そして毒母の好きそうな話題を提供し、常に機嫌よく楽しませなければならない。~子供の頃のまま。それはとっくに無理。



「付かず離れず」だとどうなるかといえば、
「冷たい」と、文句の対象となる。
距離を置いた付き合いはできない人なのだ。
すると、今回の様に、たまに怒鳴り声の電話が来る。
思い通りにならないと、怒鳴り散らす。
もうこれには耐えられない。




となると、もう完全に離れるしかない。
今、偶然にも、私の背中を押した事が起こった。


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プロフィール

ダリア

Author:ダリア
可愛くない私を、嫌々育てた母。仕事第一の父。そして溺愛された弟。病んでいく私。
ネグレクト、被虐待児のいく末です。

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